サポニンとは

 

最近では、健康づくりのためのサプリメント類がいろいろ登場するようになって、サポニンやペプチド、フラボノイドなどの名称もすっかり定着するようになりました。

 

サポニンは中でも比較的後から出てきた感もあるのですが、大豆サポニンから始まり、最近ではサポニン茶などの製品も登場して注目株となっているようです。

 

サポニンの主な効果は殺菌力です。ニキビの治療には昔は椿油を塗ったりしていましたが、これも椿油にサポニンの殺菌効果成分が含まれているからです。実はこのサポニンと同じような働きをしているのが洗剤です。洗濯用洗剤や台所洗剤、シャンプーもそうですし、歯磨き粉や化粧品にも合成界面活性剤が入っています。

 

界面活性剤はご存知のように水と油を混ぜたり、泡立てることで汚れを落とす作用があるわけですが、椿の種子にもそれと同じ働きをするサポニンが含まれているので、いわゆる天然の界面活性剤となるわけです。

 

界面活性剤は何か危険で有害なイメージがあるかもしれませんが、固形石鹸も界面活性剤であって、これらは人体には無害となっています。ただし、高度成長期には大量生産可能で安価な合成界面活性剤が多く使われたため、こうした合成物は自然の中で分解されにくく、下水を汚し、人間の体内にも細胞膜を破って侵入して、病気の原因にもなりました。こんなことから一層天然のサポニンが見直されるようになったわけです。